のすたる爺や

日々の出来事ちょっとしたエッセイ。

甘味処

のすたる爺や

 お盆休みの一週間もいよいよ終わりました。

 

 都心に戻る民族大移動の大渋滞に逆らうように、一週間遅れで休みを取った同級生が帰郷してきました。毎年、お盆と正月は一週間遅れて休みを取るのが彼の戦術で、よその部署の仕事も預かるので多少ややこしくなるみたいですが、それでも平常よりはのんびりした勤務になるそうです。

 

 私も東京に住んでいたころ、正月やお盆休みの間も都内で仕事をしていたことがありましたが、静かでいい街だなぁと思ったもんです。つまり、我々田舎者が都会の喧騒と混乱を作っていたんですね。

 

 この一週間、逆にこちらは喧騒の中にあり、スーパーに食材を買いに行けば日頃レジに並ぶことが少ないのに長蛇の列になっており、ガソリンスタンドに行けば順番待ち。日頃「並ぶ」と言うことになれていないので、何とも歯がゆい思いでいらいらしてしまいますが、これも季節の風物詩か?

 

 夕方、炭焼おやじがスイカとあんみつをくれると言うので、お返しのドーナツ買ってもらいに行ってきました。この人もひねくれているので、お盆休みで静かになった東京に保養に行ってきたそうで、留守の間にスイカの実が入りすぎてしまったそうです。確かに熟しすぎて中にひびが入ってましたがおかげで味が良い。

 

 炭焼おやじの孫はこの冬に「お受験」を控えているので、一家火の玉で盆暮れ正月もなく臨戦態勢になっているそうで、邪魔にならないように好物のあんみつとかき氷を求めて甘味処巡りをしてきたそうです。

 

 最近のカキ氷はトロピカルと銘打った毒々しい色のシロップばかり目につき、無色透明の甘い液体をかけただけの「甘露」と呼ばれるかき氷を見かけなくなりました。東京方面では「スイ」と呼ぶそうですが、帰国子女の炭焼おやじは戦後大陸から引き揚げてきて高校までお江戸でアーバンライフを送っていたので、甘露ことをスイと呼びます。

 

 今回は主に「スイ」を求めて甘味処のはしごをしてきたそうで、「お盆休みを取っている店もあったけど、いい収穫があった。」と楽しんできたみたいです。