のすたる爺や

日々の出来事ちょっとしたエッセイ。

東亜荘

のすたる爺や

 日本をアパートの一室にたとえるなら、隣に住んでいる住民はこんな感じでしょうか?

 アパート東亜荘は駅から遠い線路の側の木造2階建てのアパート。貨物電車が通ると揺れる(地震)、雨が降ると雨水は側溝からあふれて道路は川になり、玄関の土間は水浸しになる老朽アパート。

 主人公の麻生(日本)は狭い四畳半のワンルームに住む主張のない独身男のサラリーマン。仕事の帰りに合コンに行っても溶け込めず、コンビニで缶ビールとポテトチップを買ってきてビデオで映画を見るのが毎日の楽しみ。アパートの店子は身勝手な連中ばかりで、自分のことしか考えていない連中ばかり。

 隣の角部屋は暴対法で崩壊した元広域暴力団(ソビエト)の組長で、今はカタギになろうと表面上は株式会社を作っている社長(ロシア)が住んでおり、人はよさそうだが怒るといつぶん殴られるかわからないので要注意。主人公麻生の下駄箱の一部を不法占拠している(北方領土)が、捨ててもいいような汚いボロ靴を放り込んでいて使っている様子もない。にもかかわらず、返還する気持ちも毛頭ない。かつて、麻生の前に住んでいた住民の友人の鈴木が下駄箱帰せと乗り込んでいったが、ご馳走になって丸め込まれ「靴片足分返してお手打ち」と言う条件(二島返還優先論)を飲まされそうになったことがあります。

 反対の隣角部屋には廊下や階段などの公共スペースを巡ってアパート内での争いが絶えない田舎からひと旗揚げに上京してきた愚連隊の兄ちゃん(中国)が住んでいます。留守の間に押入れの仕切りを勝手に動かして占有したり(天然ガス試掘などの問題)、炒め物料理が大好きで台所が油だらけにしゴキブリが大量繁殖して人の部屋に入り込んだり(環境問題と不法滞在外国人)の問題震源地。

 上の階には一端のチンピラにもなれない部屋に引きこもったままのヤンキー(北朝鮮)が住んでおり、時々朝麻生の牛乳を盗んで(拉致)飲んでいるのもこいつらしく、薬中だとかオレオレ詐欺をやっているなどと悪い噂が耐えません。元暴力団の会社社長と、愚連隊の兄ちゃんには愛想よく時々ご馳走なってパシリになっているらしい。

 同じ階にはヤンキーの親族の口うるさいおばさんが(韓国)住んでおり、元広域暴力団の社長(ロシア)や愚連隊の兄ちゃん(中国)にはとことん弱いが、その反動が弱腰のカウチポテトのサラリーマン(日本)に集中してしまい、ことあらば焼き魚の煙が臭い、テレビの音がうるさい、ゴミの収集日を守らないと自分のことを棚に上げて怒鳴り込んできます。

 住民同士のトラブルがあると最終的のその矛先は麻生に向けられて、麻生をいじめることで腹いせをしている。

 家賃(国連負担金)をまともに支払っているのは麻生だけのアパートですが、どうやら大家(国連)は他の店子の家賃まで麻生に上乗せして押し付けているらしく、一番狭く環境も悪い部屋なのに家賃だけはずば抜けて高い。

 じつは東亜荘中心にある小泉の部屋の柱はシロアリ(官僚)に食われてスカスカになっているのですが、住人は誰も気がついておらず、この部屋がつぶれる事はつまりアパート全体が倒壊することなのに、住民は麻生が出て行ってこの部屋がなくなる事を望んでいる。

 道路(太平洋)の反対側には今なお残る現役の広域暴力団事務所(USA)があり、かつては麻生のアパートの大家とは対立関係にあったものだから、つねにこちらににらみを利かせています。麻生もアパートの住民とトラブルがあるとこの広域暴力団に仲立ちを頼っているものですから、何か事を起こすたびにカツアゲのごとく麻生は金をせびられる。対立する抗争相手(アラブ)と出入りをするのは勝手だが、その後始末に麻生も引き込まれたがために、駅からの帰り道に抗争相手の残党らしき人影が麻生の後をくっついてくると怯えなければならなくなった。

 などと想定すると「不謹慎だ」とおしかりを受けそうです。日本人を営むことは本当は大変なことなのですが、諸外国の皆様にはなかなかわかってもらえません。それでも、開き直って明るく元気に暮らしましょう。